遠洋漁業鰹船

鰹の獲り方

ここでは、鰹の獲り方を説明しています。鰹の獲り方には、主に1本釣り漁と網漁があります。

活餌を確保する

鰹の餌となる小魚を確保します。昔は、漁にでて、鰹漁をはじめる前に、鰹の餌となる鰯・キビナゴ・小サバ・ムロなどを海で獲っていました。

しかしながら、海で獲った魚はすぐに死んでしまい、生きた魚を餌とする、鰹の餌として使えません。
つまり昔は生きた鰹のえさを確保する事も一つの大きな仕事であると同時に、漁に影響しました。
もっともそれでも昔の漁師は、「鰹が取れすぎたので、海に捨ててた」といいます。

げんざいでは、蓄養されたナレエサ・イキツケと言われる活餌が使われています。
魚場の近くの港に予め用意されており、色々な国に回って餌を積んで、近くの魚場に向かい鰹を獲ります。

鰹の群れを探す

沖合いで、船員は鰹の群れをさがします。鰹の群れを探すには、魚群探知機のほか、海鳥を探すレーダーやソナーを使います。
海鳥は小魚の群れを探しており、その群れを鰹が追うために、海鳥を探すのです。 肉眼で鰹の群れを探す範囲は、人間の視界でおよそ20kmぐらいの海面範囲ですが、空で鳥の群れを探す範囲は40km〜60km先ぐらいまで発見でき、鳥の群れの下には、ほぼ小魚がいます。
しかし海鳥がまばらの場合は、鰹の群れはいません。

海鳥は魚がいない時は、羽を休めていて、魚を探すときは比較的低い位置を飛んでおり、気がつくと1羽から2羽そして3羽と集まってきて、鰹の群れがあるときは、ものすごい数の鳥が、鰹の群れの上にあつまります。
鰹の群れを探すほかの方法としては、流木を探します。流木には小さなプランクトンが集まり、その周りに鰹のえさとなる小魚がおり、 その周りを鰹や、マグロがいます。

一本釣り

鰹の群れを発見したら、群れに近づき、鰹の群れに船の横から水を散水します。
これが鰹からみると、えさ(小魚)の群れに映ります。

この中に、本物の生きた小魚(活餌)を巻きます。これには、光沢の物が良いです。、鰹は目でえさを認識するといわれています。えさは、キビナゴや、背黒イワシなどです。
この餌の魚を海に落とす訳ですが、深いところへ沈めていきますと、小型の鰹から反応して、その次に大きい鰹が反応して、船の近くの海面まで上がってきます。

つぎに、鰹全体の群れ全体を海面に持ってこさせる為に、泳げる活気のある、活餌を撒いて、鰹の群れを海面近くまで、ひきつけます。

かつおの習性は、鰹の群れの中に、ボスがいるわけでもなく、鰹の群れの先頭を走っている鰹に付いていく習性があるので、漁師は先頭の鰹(矢走りカツオ)の動向に気を使う。 この矢走りカツオの動きを推測しながら、餌を撒いて、カツオの群れを船を近くに連れてきます。

海面に上がったカツオの群れは、散水の効果と活魚を見て、大量の餌に有りつけたと考えます。その中に、1本釣り用の疑似餌を投げます。
カツオは目で餌を確認できます。鰹の群れの中には、釣り糸などを見える鰹もおり、糸や針がわかると、見向きもしなくなるといわれています。

この時は、一本釣りの漁師の腕が試される時です。

鰹は、オモカジ(右舷)トリカジ(左舷)のどちらかで釣ります。
静岡の船はオモカジ(右舷)側、高知の船などがトリカジ(左舷)側です。
漁ロウ長が全体の指揮を執り、まだ未熟者の若者が、餌配りを行い、船の先端と後ろ側に、経験豊富な熟練者が陣取り鰹を釣り、未熟者は餌を撒きながら、合間を縫って船の胴の部分で釣りを行います。

海外まき網船による網漁

海外まき網船による網漁は母船と小船で魚を取り囲むようにして、魚を捕まえます。長さ2000メートル程の網を母船と小船で出しながら、鰹の群れ(ナブラ)を囲います。その後、網底をゆっくりと締めて、魚が逃げられないようにして、徐々に網を小さくしていきます。


海外巻網船

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